3/22 中山間地の現状

美郷町の中山間地を訪ねました。昨年も伺った地域ですが、途中までしかいけなかったので、本日足を伸ばして新しい地区にも入りました。

昼食前でしたが、ちょうど農作業から帰ってこられたご夫妻とお話が出来ました。とても気さくなご夫妻で、いろいろと村の現状などを教えていただきました。


ご夫妻は栗を中心に暮らしを立てていましたが、昨年新しい事業としてシキミ(花芝)の栽培を始めました。花芝は県外の需要が高く、多くの花芝農家は大分や岡山、奈良、京都など関西方面に出荷しています。


栗農家の天敵は猪です。猪に食べられないようそこでは柵を張り巡らせていました。柵は無料で支給されますが、設置は村の人の共同作業です。どちらかいうと、柵の中に人間が暮しているような感じです。


栗だけでは収入が足りないため花芝の栽培を始め、事業は順調のようでしたが、問題は跡取りです。子供たちは皆村を出て生活をして、現段階では誰も後を取らないそうです。そのためあまり広く栽培すると将来無駄になるかもしれないため、慎重に事業を進めていました。


「あと10年もすると村としての機能は消滅するかも」といわれて言葉が心に刺さりました。中山間地の一番の問題は人口減少で跡取りがいないことです。中山間地支援の施策もありますが、「30年前から手を打っていたら違っただろうに・・・」と言われていました。


蒔いた種は必ず実っていきます。どのような種をどのように育てかるかが大事です。今から10年先、20年先に向けての種を蒔く必要を感じました。


昼の忙しい鬨にもかかわらず、お茶と手作りのヨモギ団子をいただきました。特に団子は美味しかったです。Mご夫妻、本当にありがとうございました。


(下の写真は別の村でのひとコマです)歩いているとヤギが頭の上にいて、ちょっとビックリしました。

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