中東での戦争 イラン対アメリカ
イランとアメリカとの戦争が予想されています。
1月3日にイランの最高指導者直属の最エリートのソレイマニ司令官をアメリカのトランプ大統領の指示でドローンのミサイル攻撃により暗殺されたことで、イラン国内では対アメリカへの報復の意志が固まりました。
イランとはどういう国なのか
日本から中東諸国は遠い存在です。多くの方がイメージするのは石油が出る地域、イスラム教国、紛争地域、更にはテロ等のイメージもあるかもしれません。
しかし、イランは伝統ある国で6千年の歴史があり、実は民主主義の国です。大統領も選挙で選ばれています。ただし大統領の上位に宗教的指導者がいます。ロウハニ大統領の上に、ホメネイ氏がいて、日本で言えば総理の上に天皇陛下がいて国を指導する立場にあります。当然北朝鮮のような独裁国家ではありません。議会もあります。
イランは欧米からテロ国家と指定されて経済制裁を受けています。イラン国において深刻な人権侵害や核開発問題を受け、多数の国や多国籍企業は一般的に核兵器、ミサイル、特別な軍事技術などの軍事関連の輸出を禁止し、石油、天然ガス、石油化学製品に投資することも禁止されています。そのため石油等が輸出出来ない状態が続き、国内が不況になっています。イラン国内ではそれに対する不満のデモが起きていましたが、今回のソレイマニ司令官暗殺で、国内の反政府デモが一気に反米デモに変わっています。
暗殺されたソレイマニ司令官は国民的英雄で、暗殺された後に数百万人が追悼デモに参加するほどの方です。イラクでも有名な方です。日本で言えば、菅官房長官ぐらいの地位の人が暗殺されたことになります。今回トランプ大統領はソレイマニ司令官がテロを計画しているとして事前に事件が起きる前に殺害したと語っています。これまでにあったテロ(日本タンカー攻撃、サウジアラビア石油施設攻撃)を指揮していたのがソレイマニ司令官だとトランプ大統領は推測しています。
複雑な中東問題は宗教対立
イランはイスラム教、アメリカはキリスト教、両宗教の戦いで有名なのが十字軍です。過去大きな戦いが3回、小さい戦いを入れると10回ほどイスラム教とキリスト教は戦っています。お互い憎しみ合っています。特にキリスト教はイスラム教を悪魔の教えとしています。以前はイスラム教はキリスト教を兄弟宗教として寛容な立場をとっていました。
またイスラエルはユダヤ教でイスラム教国と戦っています。もともとイスラム教の地に強引にユダヤ人の国家を作ってしまった欧米諸国です。そのイスラエルには核兵器があり、世界第4位の軍事力でイスラム教国すべてを破壊する軍事力を有しています。かたやイスラム教のイランは核兵器を持つことも禁止されています。欧米キリスト教国の偏った一方的な政策とも言えます。
またイスラム教国同士でもシーア派とスンニ派に分かれて戦っていることも中東をややこしくしています。この2つの派はイスラム教の初代ムハンマド以降の継承問題で争っています。シーア派の中心がイランです。スンニ派の中心がサウジアラビアです。以前はスンニ派の中心はイラクでシーア派のイランとイラクは戦争をしたこともありました。サウジアラビアはアメリカとの同盟国です。またサウジアラビアはイスラム教聖地メッカがあります。そのサウジアラビアに米軍の軍事基地があり、中東問題をややこしくしています。
これから始まる戦争
イランは中東地区でのアメリカの軍事施設や大使館などが攻撃されると思われます。場合によっては様々なところでテロ活動もあるかもしれません。それに対してアメリカの報復措置が予想されます。ただしアメリカは戦争までは望んでいないようです。イランもアメリカとまともに戦っては勝ち目はありません。ただし今回のソレイマニ司令官殺害に対して中国、ロシア、北朝鮮はアメリカに対して批判しています。この3カ国がイランに協力した場合は、戦乱が拡大される懸念があります。もしアメリカが戦略的核兵器を使うとなると、イランは中国やロシア、北朝鮮から核兵器を購入する可能性もあります。イランからすると自衛戦争になるため、国を滅ばされるようなら徹底抗戦する可能性があります。
アメリカのイスラム教国を支配することは本当に正義でしょうか。イラクではアメリカは結局失敗して、混乱、ISを生み出しました。イスラム教が本当に劣っている人たちかどうかはアメリカのキリスト教的は価値観だけでは判断出来ないはずです。アメリカはいま石油や天然ガスが中東から輸入する必要がなくなり、中東に対して強気の立場を貫いていますが、中東にはイスラエルという火種があります。イスラエルを守るために、またトランプ大統領が次期大統領選を有利にするためにイランを攻撃するのなら、それは正義とは言えません。
日本は本当なら両国の間に入って仲裁すべき立場にありましたが、日本の安倍首相は全く無力でした。どちらかと言うとアメリカ側の立場で仲裁に入ったため、イランからすれば期待はずれでした。
宗教的な解決が必要
イスラム教がアッラーとしている神とキリスト教ではイエスが天なる父とした神は実は同じ神です。どちらも同じ神を信じている兄弟宗教同士です。この戦いを止めるのは地球神、至高神の存在を明らかにする宗教の出現です。その使命を担ったいるのが幸福の科学です。イランの指導者にも、アメリカのトランプ大統領にも幸福の科学の情報は届いていましたが、賽は投げれてしまいました。ある程度の戦闘は不可避だと思われますが、戦闘が拡大せず、被害が最小になることを心から願ってやみません。
令和2年、1月から世界の混乱、苦しい時代の始まりを感じます。日本の求められる責任も大きいです。外交、環境問題、エネルギー問題など舵取りを間違えば一気に転落するような選択を迫られています。
幸福実現党を一刻も早くも公的存在にして、正しい方向を示せるように精進してまいります。一刻も早く世界が平和で争いのない世界になるよう、心から祈念しています。そのためにはいくつもの苦しみや悲しみを乗り越えていかねばなりません。鋼鉄のような強さとしなやかさを持って世界の平和のために戦い続けてまいります。
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