シー・パワーとランド・パワー
2月号のリバティーにシー・パワーとランド・パワーのことが記載されている時に藤井厳喜著の「最強兵器としての地政学」を読んでいたところでした。
世界を地政学的に考える材料として、大きくシー・パワーとランド・パワーの二種類に分けられます。
日本は海洋国家です。海洋国家として有名なのがイギリスですが、実はアメリカも海洋国家に入ります。海洋国家で力のある国のことをシーパワーといいます。
ランド・パワーとは、大陸国家で力のあるドイツや旧ソ連=ロシア、そして今一番力のあるのが中国です。
シー・パワーの国は基本はシー・パワーの国と結ぶことが重要です。しかし先の大東亜戦争では日本はシー・パワーのアメリカとイギリスと戦争をしてしまい、非常に不利になりました。そして同盟国がドイツ・イタリアというランド・パワーのため、大変距離が遠く、実際協同して戦うことができませんでした。
また先の大戦では内陸部に入り込みすぎて、シー・パワーとしての限界がきたとも藤井氏は指摘されています。
今問題になっているランド・パワーの代表の中国が、南シナ海・東シナ海を押さえようとしています。これはシー・パワーへの挑戦になります。
中国(チャイナ)の海洋戦略としては、第一列島線と第二列島線を自らの海にしようとしています。
今の戦いは中国が第一列島線確保の戦いを仕掛けています。日本の九州の端・鹿児島・奄美大島・沖縄・尖閣諸島・台湾・南シナ海側のフィリピンの海から米軍を締め出し、中国の海にすることです。
これを押さえるべくシー・パワーのアメリカ・台湾、そして本来日本も加わり、ランド・パワーの中国の進出を抑えなくてはなりません。特に台湾が重要な位置を占めています。
地政学を考えるときには普通の世界地図ではなく、その対象国を中心にした世界地図から見るとよく分かると藤井氏は指摘しています。中国の前に左側に東シナ海と右側に南シナ海、その中間に台湾があるのがよく分かります。
ランド・パワーの戦略としては、リム・ランド(大陸周辺)とマージナル・シー(縁海)を押さえにかかります。習近平は台湾併合においては武力行使も辞さないと宣言しています。それは第一列島線を押さえるためにどうしても必要だからです。
シー・パワーとしての日本はランド・パワーの中国の挑戦を退けるためには東シナ海を守らなければなりません。それと同様にに南シナ海もシー・パワーのアメリカや台湾や沿岸国と協力して守らなければなりません。
南シナ海・東シナ海が中国の海になる時、日本はアメリカの核の傘下がなくなります。アメリカは日本を守れなくなるということです。第二列島線まで中国の海になるシナリオです。
トランプ大統領の任期中に今の中国の覇権を止め、「一帯一路」政策をやめさせなければいけません。トランプ大統領の対中国戦略は間違っていません。日本はアメリカと協力しなければなりません。中国の『一帯一路』を安倍首相が協力することは間違っています。
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