14歳の最後の少年兵

 先日、高千穂方面の支援者周りのときに、お会いした90歳の男性の方が私のチラシをじっくり見ながらいきなり「憲法9条はどうするのか」と問われ、私は「憲法9条は変えます」と答えた後、自らの体験を踏まながら『憲法9条があったから戦争が無かった」とキツイ言葉で反論されました。


 その方は大東亜戦争の時、少年兵として14歳の時に召集されて数ヵ月後に終戦を迎えたと言われました。「結局武器を作ることは戦争になった時に必ず相手を攻めて人を殺すことになる」と言われました。そして憲法9条の必要性を何度も言われました。


 私はこの方は左翼の方かなと思いながら、日本を取り巻く中国、韓国、北朝鮮などの反日国家への対応や特に中国の危機が日本に迫っていることなどをお話しました。「私には戦争の体験がないので、あなたの体験を心の底から理解することは出来ないし、それに対して意見を言える資格はないですが、これからの日本を守り、繁栄させていく義務はあります」などを伝えさせていただきました。


 平行線な議論で終わるかなと思っていた時、宗教的な話になり「僕は矢内原忠雄の本をよく読んだよ。信仰は大切だと言っていた」と教えていただきました。


 この辺りからお互いの心が少し解け、和やかな話になりました。「僕は田舎にいるため、あまり人に会って話をしていないから。また来てゆっくりお互い学びあいたい」と笑顔で言われ、私も「必ずまた伺います」と約束をさせていただきました。


 「自分は戦争のため小学校しか出ていない」と言われていましたが、90歳で頭がしっかりして、かなり勉強されているようでした。またどうみても70歳ぐらいの容姿や若輩者の私の意見も聞く柔軟性、「また会ってゆっくりお互いの主張を聞きながら自分も勉強したい。また来てくれるかな?」と笑顔で言われた時に自分も90歳になったらこの方のようになりたいなと思いました。


 またまだ自分は若いなと反省しかりでした。


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